先日、どぶ汁を食べるために茨城の大洗まで行ってきました。
どぶ汁とは、炒めた生肝を炒めて入れたあんこう鍋のことだそうで、味が濃厚でとても美味しかったです。

あんこうは捨てるところが無く、ほぼ全身食べられるそう。
あんこう鍋には七つ道具というのがあって、あんこうの身、皮、胃、肝臓、卵巣、エラ、ヒレが入っております。
食べる気満々で行ってるから、美味しそうにしか見えませんでしたが、改めて煮る前の写真を見返すとだいぶグロいですな。
いろんな部位のいろんな食感を、頭に？を浮かべながら味わう感じでした。
いつもの鍋に入っている魚や肉は、たいていは切り身になっているので、元の姿は頭にないまま食べ進めますが、あんこう鍋は切り身でありながらも、頭にしっかりとあんこうの姿を浮かべながら「私は今、アイツを食べている」と強く認識しながら咀嚼する感じでした。
皮とかエラとか食べてるとね、そいつらがいちいち「アタイは、あんこうだよ」と語りかけてくるのです。
ちなみに、なんで一人称が「アタイ」なのかというと、あんこうのオスはメスよりずっと小さく、メスしか市場に出回らないからであります。

最後の〆の雑炊は最高でした。
魚介の出汁の美味さよ…（落涙）
また、旬の頃に食べに行きたいもんであります。